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「カレーの市民」(おもしー292)

東京・上野の国立西洋美術館前庭に据えられたオーギュスト・ロダンの「カレーの市民」群像である。

何かしら見えない力に追い立てられるような6人の苦悩する集団。

と、

(2023.4.25日経の対話する野外彫刻十選)で、紹介されていました。


中学生の時の美術の教科書に、たしか載っていて、

美術の先生がクラスの担任で、

どんな授業説明をいただいたのか、もう、まったく、憶えていないけれども、

その彫刻にお会いしたいと、心のどこかに残っていたところ、

上京した学生の折、上野に赴いて、

西洋美術館の玄関正面に向かい、ふと、左側を見ると、

なにか据えられている。

わざわざ、左側に向かわないと鑑賞できない場所。


あー。

「カレーの市民」群像だあ!


ゆっくり、ゆっくり、ぐるぐる、ぐるぐる。

しばらく、入館しない時が流れました。


何かしら見えない力に追い立てられるような。

6人の苦悩する集団。


そのときも、自分に置き換えて、

(はたちになっていたかなあ。ともかく、今よりも若い。)

様々な世間様から、何かしら見えない力に追い立てられるような。

6人の、同じようであり、異なるようでもある苦悩のようなもので、自分の心身を身もだえさせている。

(今でも、根本的には、大して変わらないなあ。)


自分を見つめ直したい時に、お会いしたい彫刻です。

東京に行く機会があれば、何回かに一度はお邪魔しています。

何時も変わらず、何かしらの感動をいただけるような。

紹介文の最後に、

所蔵館に最大の栄誉を与えている。

あります。


ありがとう。


美術館さんに対しても、

勿論、ロダンさんに対しても。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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