東京・上野の国立西洋美術館前庭に据えられたオーギュスト・ロダンの「カレーの市民」群像である。
何かしら見えない力に追い立てられるような6人の苦悩する集団。
と、
(2023.4.25日経の対話する野外彫刻十選)で、紹介されていました。
中学生の時の美術の教科書に、たしか載っていて、
美術の先生がクラスの担任で、
どんな授業説明をいただいたのか、もう、まったく、憶えていないけれども、
その彫刻にお会いしたいと、心のどこかに残っていたところ、
上京した学生の折、上野に赴いて、
西洋美術館の玄関正面に向かい、ふと、左側を見ると、
なにか据えられている。
わざわざ、左側に向かわないと鑑賞できない場所。
あー。
「カレーの市民」群像だあ!
ゆっくり、ゆっくり、ぐるぐる、ぐるぐる。
しばらく、入館しない時が流れました。
何かしら見えない力に追い立てられるような。
6人の苦悩する集団。
そのときも、自分に置き換えて、
(はたちになっていたかなあ。ともかく、今よりも若い。)
様々な世間様から、何かしら見えない力に追い立てられるような。
6人の、同じようであり、異なるようでもある苦悩のようなもので、自分の心身を身もだえさせている。
(今でも、根本的には、大して変わらないなあ。)
自分を見つめ直したい時に、お会いしたい彫刻です。
東京に行く機会があれば、何回かに一度はお邪魔しています。
何時も変わらず、何かしらの感動をいただけるような。
紹介文の最後に、
所蔵館に最大の栄誉を与えている。
と
あります。
ありがとう。
美術館さんに対しても、
勿論、ロダンさんに対しても。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」
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