いいなあ。
こんなニュースは、とても好き。
「有機EL 希少金属使わず キャノン テレビ用素材、脱中国依存」(2023.5.27日経)では、
キャノンはレアメタル(希少金属)を使わない有機ELパネル素材を開発した。
都市鉱山のリサイクル原料から調達しやすい鉛を使っており、2020年代半ばに量産技術を確立するとみられる。
鉛は「リサイクルの優等生」
キャノンの新素材は 材料コストを最大100分の1程度に抑えられる見通しだ。
などとありました。
鉛といえば、
融点が330度(327.46 °C)くらいで、簡単に溶ける。
簡単といったのは、
小学生の時から、風呂焚きをしていて、
釣りの錘(おもり)を近くの防波堤からいくつか拾ってきて、
スコップの上に乗せて焚口に持っていくと、
すぐ、液体金属である水銀のように、
表面張力のある丸みのある銀色の液体になった。
木箱に流し込むと、焦げ目がついた。
そんな記憶があります。
よく覚えています。
都市鉱山から排出されるマザーボード(こんな表現もとても古い?)などを、
融解して、真っ先に溶け出してくるもののひとつが、鉛だと思っている。
だから、優等生。量も多く使われている。
固体金属のままでも、金(Au)のように、軟らかいので、生(なま)りと呼ばれるもの。
使いやすいので、ローマの水道にも使われ、鉛中毒で、帝国の崩壊が進んだとも聞いたことがある。
日本でも、曲げやすくて、施工しやすい、鉛の水道管のことを記憶されている方もあると思う。
鉛中毒は深刻なので、その心配をしっかり対処したうえで、
キャノンさん、開発してくれて、ありがとうございます。
有機ELのTVは、漆黒が美しい。
でも、
電機店で見てみると、やっぱり高価。
手の届くところまで、価格を押し下げていただけますよう、
キャノンさん、TVメーカーさん、よろしくお願いいたします。
やっぱり、黒は、しっかりと、吸い込まれるが如くの黒でないと。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」