「ドル基軸通貨体制の行方 人民元の地位向上で動揺も」(2023.5.23日経)では、
サウジの最大の輸出相手国はかつて米国だったが、00年代後半以降のシェール革命に伴い、米国は世界最大の産油国となった。サウジの最大の貿易相手国は今や輸出入ともに中国だ。
ドルが基軸通貨として国際決済で広範に利用される重要な礎となるのが、原油など国際商品市場でのドル決済だが、それが揺らぎつつある。
74年の「ワシントン・リヤド密約」、すなわち米国によるサウジからの原油購入と軍事援助、サウジによる米国債購入の合意がドルの基軸通貨としての地位維持につながったとされる。
などとあります。
併記されている図として、
「世界の外貨準備の通貨内訳の変化」
(2016年第四四半期→22年第四四半期)では、
米ドルの1人負け(減少)で、人民元や日本円、ユーロが増加しています。
尤も、構成比は、
米ドル 58.4%
ユーロ 20.5%
日本円 5.5%
英ポンド 5.0%
人民元 2.7%
と
6割近くを米ドルが占めている現状ですけれど。
どこにもないのですし、誰も書いていただけてないのですが、
ペトロ日本円だって、あっていいと思う。
全面的でなくてもね。
日本の原油輸入は、いつだって高水準で、OPECを潤し続けている。
ペトロの時代も移行期に入っているけれど、
日本円を世界の外貨準備マネーにしようとしている実績も、
米ドル、ユーロに次いで、3番目。
人民元の2倍ほど。
日本円を積み増そうとする動機を
もっと多く大きくするには、
どんなことなら、さらに強くすることができるのだろうか。
変動為替に、意識していなくても翻弄され続けている生活に身を置く者としては、
取引が円である割合が大きければ大きいほど、向かい風も追い風も穏やかになるかな?
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」