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三重塔登閣(おもしー332)

「ご自由にどうぞ」

たしか、

そのような立札があったので、

それなりにお寺の巡りもしているけれど、

そんなことは見たことなかったし、

それならば、この機会にと思って、

角々と曲がっていく狭い階段を身を捩(ね)じりながら登っていきました。


清水寺(きよみずでら)の三重の塔に(登楼ではなく)登閣させていただきました。

お寺の塔に登らせていただいたのは、これが、最初で最後。

30年ほど前の話です。


「宝島の地図みたいに 清水寺の魅力びっしり」(2023.6.2日本海)では、

安来市の古刹・清水寺の観光マップ「安木の清水さん」が作成された。

とありました。

その記事を読ませていただいて、

思い起こしたのが、冒頭の次第。


そもそも、お寺の塔は、

飛鳥時代など、古いお寺であればあるほど、寺域の中心に位置して最も大事な施設。

なぜなら、

仏舎利(お釈迦様の骨)を保存するストゥーパ。

そんなところに、

凡夫の僕などが足を踏み入れることは、

本来はあってはならず、罰当たりの行為であったのかも。

(たしか、靴は脱いで、靴下で登閣させていただいたような。)

だから、

僕のわずかな見分のなかでは、

お寺の塔に登らせていただけることなど、聞いたことが無い。

64歳になっている、いまだに無い。

清水寺が全国唯一との記載もどこかにありました。

30年前の、その時も、足を踏み入れることに躊躇したけれども、

お寺様が「どうぞ」とお許しになられておられるので、

ということで、

心の折り合いをつけさせていただきました。

そんなことも、書きながら思い出す。


もっとも、

日本に現存する最古の法隆寺五重塔の解体調査では、

法隆寺五重塔の心礎(心柱の礎石)に掘られた穴に納められていた仏舎利の正体は

ダイヤモンドであった

という記載もありますので、

お釈迦様のお骨が、

インドから遠く離れた日本のお寺まで、

ほんの一粒であったとしても、

存在するとは、とてもとても。

しかし、一方では、時の権力者の病気平癒のために、仏舎利が飲まれたとの記載をどこかで読んだことがある。

本当のところは、たぶん、誰も判らない。


ただ、大事なことは、

塔を建立なされているということは、

ストゥーパとしてお釈迦様を大事にしていこうとの意思の現れだと思っている上に立って、

それぞれのお寺のやり方で、

お寺の施設のご利用方法が異なってくることは当然のこと。

塔の役割や立ち位置の変化も、人の歴史を経るうえで相当あり、

それに従って、寺域の周辺あたりに位置するようにもなっている。


清水さんのHPでは、

三重塔登閣申込がありますが、

本日現在で、

「申込み受付は終了いたしました。」

と、ありました。


清水さんの観光マップ(新聞の写真)では、

三重塔はお寺の中心から離れた左奥の方に描かれています。


大事に残されている古刹を、維持なされておられることに尊敬の念を感じます。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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