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財布を開ける(おもしー374)

何しているのか気にも留めていませんでしたが、

「カードでいっぱいだ。」

「レシートばっかり。」

「大したことない。」

などと言われて、

こちらを見て「えへへ。」

長財布のジッパーを閉めていた。


唖然として、声が出ませんでした。

あーあ。

僕は、何が起こっているのか即座に理解できず、即断即決できないことを思い知らされた。

いつも、

何故そんなことをするのだろうから、思考を開始するので、何らかの反応をするまでに、とても時間がかかる。


なにって、

置いてある他人の財布のジッパーを開けて、中身を確認されていた。

(確認にとどまっていると思うけれど、当初、何をしているのか見てもいなかったので自信はない。)

そこにいたのは、僕とその人だけ。

(その時、僕は、何か読んでいたような。)

財布の所有者は、屋外で知人と懇談中。


日時と場所は、 ですので、昔話ではなくこの前のこと。


たぶん、何方様も、

家族の財布でさえ、開けるなんて、憚られる。

なにかの必要があった時に、本人の要請などに基づいて開ける。

まして、他人様の財布なんて、なるべく近づきたくもない。

かつて、なにかの忘れ物で、お財布があった時に、

どなたかと一緒に開けて、所有者確認をしようとしたけれど、

何が入っているかよりも、

ともかく所有者の確認できそうなものの所在を、

しかたなく、探った。

とても、嫌な思いだったことを、憶えている。

一般的にはそんなところでは。


だから、

どうしてそんなことをされたのだろう。

たぶん、

御自分が社会的にあまり認められていない自覚があり、

年齢が下の方で、自分よりも下に見たい人がいたときに、

その証明として、その人の財産などを端的に示すものとして、

財布(長財布には、結構いろいろ入りますから)の中身を見てみたい、

(そんなもの見たって、限られたその時だけの情報しかないのに、)

そして、(紙幣などがあまり入っていないことで)

「大したことない。」

クレジットカード(信用力)に特別なものも無いようなことで、

安心?する。

それにしても。


どうも、そんな感じを受けますですけれど、

そんなことしてはいけません。

(とても、遅きに失していますが。)

やめなさい。

(今度、遭ったら、そう言います。)


僕にも、

何方様よりも、優位な立場でありたい。

そんな気持ちは当然にある。

しかし、

どんな立場なのかは、社会は勝手に決める。

そんなことに、振り回されたくないので、

最近は、それで?といった受け止めをしている。


しかし、

世の中には、いろんな方がおられるなあ。

他人の財布を、第3者の前で、勝手に開けて中身を確認する。

書籍やTVの犯罪の場面じゃないけれど、

そんなこと、生まれて初めて遭遇した。

(僕も、甘い甘い、おめでたい人生を歩んでいるなあ。)

もしかして、

僕の財布も、置いていたことも無きにしも非ず、もう既に開けられている?

(みたいなら、見られても特段のことはないので、見ればいいけれど、)

それこそ、

「大したことない。」

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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