「水没危険地域で人口増」(2023.8.24日経)では、
住宅の水没リスクがある地域への人口流入が止まらない。
河川の洪水で住宅1階部分がすべて水につかる可能性がある市街化区域の人口が過去20年間で約60万人増えた
とあり、
「住宅地、浸水リスクに葛藤」(同日同紙)では、
「『100年に1度』とか『1000年に1度』の大雨が降ったら危ないと思う。
でも、そこまで考えたら家が買えない」。
ともありました。
よく目立ってきたのは、東日本大震災あたりからだと思うけれども、
100年に1度、
1000年に1度 などの表現。
聞くたびに、ほんとかいな と あまり信用を置いていない。
それって、
これまで100年間での話なのか、
それとも、これから100年間での想定なのか。
はっきりと明確に示していないと思う。
そして、
言われ始めてから、
その結果検証は行われたのか。
使われ過ぎのように思う。
本当に、ここ10年間で、100年に1度の災害は1割程度の発生だったのか。
住宅を建築したり購入する。
それは、人の一生の内での大きなこと。
ただ、
それにしても、
日本国内での建築物の寿命は数十年のよう。
これから、
100年間で1度の(1階部分がすべて水につかる)水没を覚悟して、
50年前後使用するであろう建築物を所有する。
そんな判断がなされた結果の、
冒頭記事2件の人口増。
損害保険会社の収支が悪化しているとの記事も、
昨日だったか本日だったかどこかにあった。
遺跡は、よく、高いところに存在している。
低いところの遺跡は、
あるいは、洪水で流され消失しているのかもしれないけれど、
これからも昂進するであろう地表面の気温は、縄文の海進があった時代に近づく。
その時代の遺跡は、高いところに残っている。
数千年耐えたということ。
人の個人が住まう建築物を数千年耐えさせる意図はどなたにもない。
ただ、
新たに居宅を所有なされるご家族には、ご両親ともに共働きも多いのでは、お子様だけで家に居ることもあったりして、
幼い子供もおられるご家族を、洪水で、危険にさらすリスクを考えると、
やるせないのです。
勿論、人の年齢でどうのと判断することもどうかと思うけれども、
じじいは、そう受け止めているのです。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」