「年100軒から依頼 70年の技と信頼」(2023.8.29朝日)では、
東京大学に異彩を放つ
「東大襖クラブ」
来年70年を迎える歴史あるサークル
部員は1年間の練習を経て、お客様の自宅で、ふすまや障子を張る。
お金をもらっての仕事でもあり、学生たちは「緊張する」
7月、東京都世田谷区の1軒家に学生4人が集まった。朝から夜7時まで、10枚近くのふすまを次々と張る。
創部は1954年。大学近くの職人が「生活の足しになるから」とふすま張りの技術を教えてくれたことが始まりだ。
現在の部員数は20人ほど
演習は厳しく、「身が引き締まった。だからお客さんに信頼してもらえる」
クラブが依頼を受けるのは年100軒ほど
などとありました。
知らないお宅の中に入り、
襖や障子のあるところ(つまり、玄関先ではなく、奥の方)までたどり着き、
そこで、何時間なのか、作業をする。
田舎であれば、お茶やお菓子のひとつも出てきそうな感じ。
職人さんでもない限り、そんなことを一般の人はあまり経験しない。
まして、社会人になる前の学生さんには、ほとんどないのでは。
まず、そんなことを思ってしまいました。
その上で、
金や銀の高級な紙もあるふすま紙を扱い「非常に緊張する」とされている。
貴重な体験です。
その場面に至るために、1年間の練習を経ておられる。
実践でも、その緊張は、技能の向上やその人の人となりを磨く。
それは、その後の人生を実のあるものにしていくこと確実だ。
たぶん、
新入学された学生さんで、
その存在を知っていた方はほぼ無いのでは。
入部の動機を聞いてみたい。
思うに、
緊張感のある仕事で、学生である今しかできない臨場感のようなものを感じられたのでは。
東京大学以外の高等教育機関に似たような活動があるのだろうか。
知らないけれど、
とてもいい活動だと、感じ入りました。
料金は材料費と作業代、交通費。
一般的な価格よりも3~5割ほど安いという。
70年前の「大学近くの職人」さんに、感謝します。
ありがとうございました。
御自分へのお仕事依頼が幾分かでも減ったのではありませんか。
奥方様からのお小言をいただかれたのではありませんか。
「おまえさん。うちだって、小さな子がいるんですよ」などと。
近くであれば、徳利のひとつも、お持ちしたいような。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)