間近に迫る顔面。
思わず見入ってしまう。
く、く、黒い。
相当に、黒い。
美しいほどに、黒い肌。
大きな目と長い睫毛が印象的。
自分達のことを、アフリカ人と言っていた。
出身はスーダン。ナイル川が流れているという。
イスラムの神様のこと、戦争のこと、周りの国や勢力、
4つの勢力の争いだとか、そして50人いるという家族のこと。
話し出すと止まらない。
少しでも理解して欲しい。そんな気配丸出し。
小学3年か、2年あたりの、兄弟。
日本語は小学生低学年そのままと言っていいほどに話される。
場所は、習い事の練習会場。
時は、この前の日曜日の習い事の休憩タイム。
こちらは、汗びっしょりで、座っている腰のあたりに水たまりができるほどで、体がえらくて、曖昧な受け答え。
彼らは、聞いてくれる気配が少しでもあると、熱が入って、声も大きくなる。
他に練習されている方の迷惑になるので、声を押さるようにするも、すぐ、元通り。
聞かれる。
何を飲んでいる?
変骨なじじいは、黄色い液体(お茶)をおしっこだよ と いい加減にとぼける。
半分本当にして、飲めるの?美味しい?大丈夫?
大丈夫だよ。苦笑い。
自動販売機に行って、追加の飲み物を求める。
お金持ってるじゃないか。
これは、お金というよりも、道具のようなもの。
家族は何人?
80億人。
80億って何?
人類は兄弟っていうじゃないか。
(この日の練習会場は、B&Gの施設を利用させていただいていました。)
人類って何?
何を食べているの?
かすみを食べている。
何?かすみって。
お金はあるの?
ない。
お父さんに頼んで、もらってこようか。
お金はいらない。
どうして。どうして、お金はいらないの。
お金があると、邪魔になる。
??????。
どこに住んでいるの。何を食べたの。
そんな昔のことは忘れた。
さあ。練習再開するよ。
(純真な少年たちに、あまりいい問答ではなかったかなあ。)
(先生の指示で、3人のみの練習反復をしていたのです。)
彼らのお姉さん(小学4年生ぐらいか?)は、とても努力家で、いつも黙々と練習している。
自分一人でも。休憩時間でも。
体もとても柔らかく、足も長い。
だから、上達がとても速いように思う。
兄弟よりも後から始められたようですが、
兄弟も、お姉さんをもう少し見習わなくてはね と 思う。しゃべってばっかし。
さあ。僕も。やりましょう。
そんな子供たちと一緒にさせていただいているだけで、有難いこと。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)