国立科学博物館のクラウドファンディング(CF)が目標を大きく上回ったようです。
「5.7万人の支援 つなげたい」(2023.11.24朝日の耕論)に
館長さんが、
CFに踏み切ったのは、他に手段がなかったからです。
不測の事態に企業は内部留保で備えますが、
独法は「貯金」ができません。
収入を増やしても、5年の中期目標期間の終了時に積立金があると国に返さなければならない。
前期(16~20年度)は1.3億円を返納しました。
常に「自転車操業」とも言われる仕組みです。
CFはなんどもできるわけではない。
などと、
苦しい胸の内を綴られていました。
コンビニエンスストアとデパートメントストアの違い。
略して、
コンビニとデパート
まあ言えば、便利な店舗と百貨店
目の前の生活にすぐ必要となるものは置いていないけれども、
あんなそんな、諸々のものを目にすることができる。
科博のいいところは、
自分の興味有る無しに関わらず、
現物に近いものが、近くで見ることができる、立派な博物館であること。
目の当たりにできる近くで、物語る、現実のものや過去に在った生きとし生けるものたち。
上京し、
奥州藤原氏の清衡、基衡、秀衡さんの顔が、レプリカかどうかは覚えておりませんが、
(ミイラ(木乃伊)のような展示でした。)
たいへんにびっくりしたことは、よく覚えています。
そんな何かの体験を覚えている人々は、相当大きな数といえると思う。
5年の期間で評価を下すべき存在ではないなあ。
館長さんも、
主にはそう主張なされているように感じます。
つまり、独法(独立行政法人)やその制度の在り方。
科博は、上野にある国立科学博物館は、そういう類の皆様の心のよりどころでもある。
確かにCFは、科博が本来取るべき手段ではない。
目標を大きく上回れたことで、それこそ、ひとまずの安心ができることは重畳。
ただ、
背に腹は替えられなく取られた手段であり、
専門は分子人類学の館長さんが悩まれる分野ではないと強く感じる。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)