僕の涙もろいのは昔から。
流行作家といっていいと思いますが、
新川帆立さんの、日本海新聞の連載小説「ひまわり」を読ませていただいています。
昨日(2023.11.22)の掲載の抜き書きで、
ふいに頭上から、洟をすする音がした。
振り返ると、ヘルパーのヒカルが号泣していた。
略
うち、ジーンときちゃって。
ここまで頑張ってきたひまりさんをずっと横で見ていたから、
いろいろ思い出しちゃって。
こらえていたんですけど、我慢しきれず
ひっくひっくとしゃくりを上げながら、(続く)
との一節がありました。
(原文をお読みいただきたく。
ただ、新川さんの小説は、最初のとりつきで少し我慢することもありますが、だんだん面白くなりますので。)
人というものは、
身近な人の頑張りに、誘われ、吸引されて、共に為そうとしようとする。
なんとか手伝いたいとの想いがこみ上げてくる。
それが、後から考えて、少し、どうかとされることであっても。
一生懸命さが伝われば伝わるほど、どうにかしてと思ってしまう。
身近でなければ、
その想いは、直接に行動に移せない分、行き場を失って自らの感情を高ぶらせる。
だから、涙を誘う。
そういうことも有ると思っています。
それは、人として、とてもいいところだと思っています。
まさに、集団生活で厳しい自然環境を生き延びてきた、人類の美点。
どうかそれらが、人類の未来に暗い影をさすようなことに寄与しませんように。
今の生活に戻りますが、
小説とは言え、
頑張っている「ひまりさん」を感じて、
落涙したのは、「ヒカル」さんだけではありません。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)
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