たしか、
平安時代、
淡水を容易に準備できる河原で、薪をくべて湯をつくり、槽の中に入れてそのなかに浸かるお大尽の贅沢があったと小説で読んだ。
木賃宿という言葉も、
江戸時代まで、食料を調理する燃料代相当で雑魚寝で泊れる宿のことを意味していると思っている。
身を沈ませるほどの湯をつくれる燃料代なんて、とてもとても。
身近過ぎて意識しなかった
湯船に毎日つかる習慣が健康寿命を延ばす可能性が、最近の研究からわかってきた
多くの家に浴槽が備わっていて毎日のように湯船につかる習慣を持つ国は日本だけみたい。
毎日入浴する人は週2回以下しか入らない人に比べて、新たに要介護になるリスクが約3割も低い
などと、
「健康寿命を延ばす可能性」(2024.3.9朝日の知っ得納なっ得)にありました。
毎日当たり前のように温かい湯に身を沈めることができる、
そんなことは今の地球上で日本だけのようで、
日本だって、20世紀の後半になってからじゃないのかなあ。
当たり前だとは思っていない。
身近過ぎると記載されているけれど、
こんな生活がいつまでもいつまでもいつまでも?
一種の社会実験になるとも思う。
たしかに、効果(温熱・浮力・水圧)は実感し、
暖まり血流が良くなる、
関節や筋肉の緊張を浮力が和らげて身が空中浮揚に近いよう、
気圧の変化よりも大きな水圧で頭部以外は指圧の心のようにやさしく圧迫される?
よく眠れてしまいます。
(寝過ぎになるとも思いますが。)
だけど、
入浴と一緒にする行為が全てまったく100%良いとも思っていない。
清潔の御旗の元、
皮膚の常在菌を洗い流し尽くすようなことはどうかなあ。
毎日、血の通っていない頭髪を洗剤で汚れを落とすというのもどうだろう。
皮膚の様々な疾患もよく聞くので。
まあ、そうは思っても、今はここに生きているのだし、
それでは、
あらためまして、
週3回以上お風呂に入りましょうか。
日本人の入浴習慣の普遍的とも思われる広がり深さは、
地球史上始って以来、初めての、ひとつの桃源郷のようにも思えてしまいます。
昨日のお風呂も気持ちよかった。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」