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意識がない人に歯磨き(おもしー623)

そうですか。

そんなこともなされているのですか。


集中治療室に入った患者と口腔衛生の関係

意識がない人に歯磨きを施すことで、死亡率が有意に下がり、生死すら分ける

などと、

「口腔衛生と肺炎」(2024.3.24日本海の歳々元気)にありました。


集中治療室に運ばれることとなった前後不覚で意識のない方は、

体の免疫力が相当に低下しているケースが大半のように感じる。

体のあらゆるところに常在菌は存在しており、

普段は、ヒトの細胞と良好なお付き合いをしている(せざるを得ない)。

しかし、

ひとたび、一方の力が弱まるや否や、その隣人は豹変する。

お互い隣人同士、生き残ることに精一杯なのだ。

機を見て勢力を拡大しようとする。

口腔内。

この、身近でありながら、日々、食の行為を行わせてもらいながら、

自らでは覗き見ることが困難な場所。


先日、歯科医院に行って、

歯科医師に治療を施してもらっている、ふとした会話の中で、

「親知らずってあるのかなあ」

といったところ、

「見ればわかる」

と言われたことが、とてもおかしくて、笑ってしまった。

口腔内の専門家である歯科医師を目の前にして、

「見ればわかる」

そりゃそうでしょう。


つまり、

自分では見にくくてよく見えないところも、

知識もあまりないし、

先っちょに鏡のついているものを使ったりして、

腔内をまんべんなく見ることができる人。

そんな人でなければわからない場所。


そんな口腔は、外界の入口であり、

様々な常在菌が存在し、

外界からの侵入物のかす(歯間などにある食物の磨き残しなど)をエサにしたりして、

ヒトの生とともに生き続けている。


生の灯が少し弱ったとき(意識がない時)に、

歯磨きを行っていただける方は、その生死の行方が良方向へ向かうであろうことがよくわかる。

たぶん、とても有難いことだろう。

そんなことをおもってしまいました。

「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」


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