タイトルの数字は、820、720、490を簡単にしたものです。
1ギガワットを発電するのに排出する温室効果ガスの量ですが、
石炭発電は820トン、石油発電は720トン、天然ガス発電は490トンということで、
同じ発電量を供給するのに、燃料の違いでCO2の排出量が違うということです。
従来型バイオ燃料は230トン、再生可能エネルギーは43トンです。
(以上、ナショナルジオグラフィック日本版2022・8月号のP91より)
脱炭素のために、安価な石炭から他の燃料ややり方へ。
でも、「LNG高騰 アジアで10倍」
「足元のスポット(随時契約)価格は平年の夏に比べて10倍近い。ロシアの天然ガス供給量の削減で欧州のガス価格が再び高騰し、アジアの相場も押し上げられている。」
(2022.8.3日経)
石油に続きガスも高くなっています。
短期的とはいえ、高くされていますと言った方がいいのかな。
深刻なのは、新興国やフロンティアと呼ばれている国。
「燃料に使える外貨を考えると、我が国はLNGを買う余裕はない。」とパキスタンの首相が言われているようです。
発電コストが膨らむ国と、外貨準備高が乏しくそもそも手に入れられない国。
・・・・・。
自分にできることは、燃料消費量を少しでも削減することしかないのかと、天を仰ぎます。
LNGは液化天然ガスのことで(リキッド・ナチュラル・ガス Liquefied Natural Gas)でして、
天然ガスを-162℃まで冷却し液化させたものです。
液化すると体積が約600分の1になることで、タンクローリーや鉄道での輸送やタンクでの大量貯蔵が可能になります。
(余談:令和2年に高圧ガス移動監視者の講習を修了し終了証を取得しています。(LNGも運搬できます。)取得理由は、タンクローリーの運転手さんが不足するとだいぶ前に新聞にあり、しかも、AIの発達が見込まれ、中期的に各種の自動車運転手は滅びゆく職業と位置付けられ、それなら、将来のある若い方々ではなく滅びゆく私(令和2年は61歳)が10年程度(それ以降はAIがしてくれる?)でも担っていくべきではないかと考えて、大型やけん引、大型特殊の自動車免許や危険物取扱者免状(甲種)と共にその頃取得し、免許的には大きなタンクローリー(30トン積など)も運転できますが、鳥取にその仕事がないということを取得後に知りました。トホホ。近くて境港市、その次は倉敷あたりのようです。アルバイトで、日常的に中型車両は運転していますけど。)
さて、
持ってる者は強い。
ロシアは、理由を付けてパイプライン経由の供給量を大幅に絞って供給不安とし、高騰させている。
欧州は耐えられるのか。欧州の冬は寒い。冬には一段と需給が逼迫する懸念が強いとされています。
逆に言えば、従来、ドイツなどは、日本よりは安価でロシアから石油やガスの供給を受けてきたことで強い産業構造を維持できていたのかな。近いですし。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」