「核戦争で数十億人飢餓に」(2022.8.16日本海)
核戦争で発生したすすが寒冷化を引き起こし、
食料生産が激減することで数十億人が飢餓に直面するとの試算を
米ラトガース大などのチームが15日、英科学誌ネイチャーフードに発表した。
1週間続く核戦争を想定。
インドとパキスタンが250発の核を使って3700万トンのすすが発生すると、気温は6度前後低下。
米国とロシアが4400発の核を使い、1億5千万トンのすすが出る極端な想定では、気温低下は14度を超え、農作物から得られるカロリーが90%減少。53億人が飢餓に陥るとした。
などとありました。
それなら、単純計算で(単純な計算しかできませんが)、
250発の
5分の1の50発なら1度少しの低下?
10分の1の25発なら0.6度低下?
20分の1の12発なら0.3度低下?
(0.3度は日本の平年値の気温の上昇と同じ数値です。下記関連参照)
太陽の光をさえぎる結果となり、寒冷化した事象として、
地球の歴史上では、巨大隕石の落下、破局的噴火などがあったようですが、
現在、人類が持っている技術として最大の爆発手段は核利用です。
脱炭素が進んでいない、現在のような進捗ではだめだ。とか、
脱炭素なんか急いで進めなくてもいい。化石資源による収入の道が閉ざされる。
そのような方々が、この論文を読めば、
地球温暖化を進めないために、今できることは、温暖化ガスの排出抑制に努めつつも、計画的な核爆発を行えばいいのではないかとの乱暴な理屈、対策であるとの論調が出てきそうで、人知を超えるような、なにか、そらおそろしい。
さながら、プロメテウスの火の如く。
(人に火を与えた神は、その罪により生きながらにして毎日肝臓を鷲についばまれる責め苦をうけた。その刑期は3万年であったと言われていますが、ギリシャ神話なので、未だ3万年は経過していないということかな。)
比較的害の少ない場所での管理された核爆発と地球温暖化の進捗とどちらを選ぶのか、
そんなことを突き付けられているような嫌な想いで記事を読みました。
(同様な想いは、少なからずの方の想いだと思います。)
そんなことをおもってしまいましたが、おもってしまうことは自由でも、なにか、どうかな。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」