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北遷(おもしー95)

「世界のブドウ地図 激変 国産ワインも「北遷」進む」(2022.10.8日経)のなかで、

温暖化の影響で産地の構図に劇的な変化が起きている。

ブドウ栽培に適さないとされていた寒冷地が注目を浴び始めている。

良い例が英国。イングランド南部のスパークリングワインがシャンパーニュ地方に匹敵する高評価を得つつある

シャンパーニュ地方のブドウの収穫時期は30年間で1カ月早まった

日本でも産地の「北遷」が進む。

北海道で、道南西部の余市、仁木両町は10年で20軒近いワイナリーが誕生。

などとありました。


ワイナリーは、山陰でもありますが、ブドウ栽培に苦労されているのかどうか。

日本でのブドウの南限地はどのあたりなのか。

よくわかりませんが、いずれにしても、国内の「北遷」は

他の植物栽培や近海漁業と同様に、

温暖化の影響ということで、致し方のない対応なのでしょう。


ワインでは、チリ産を、長年、愛飲しておりました。

最初は、30年ほど前だったか、

研修先の宿泊時にコンビニで買った、たしか、サンライズだったと思います。

赤で、しっかりした、ラベルに描かれている太陽の如く、太陽の恵みいっぱいのフルボディ。

価格も千円程だったような。

今は、もっと安くても、日常のテーブルワインに充分で、おいしいものがあるようです。

コストコで、箱買いしていました。

円安なので、価格は上昇しているのかな?


チリは南半球なので、ブドウ栽培は南遷ということになるのか。それとも標高の高いところに移るのか。

耕作者や働いている方々は、簡単に、住居を移動することはできません。


ヒトは、移動するより、より安住できる住居を得たかわりに、

個体の日常的な居住空間の移動が小さくなり、

その一生は、まるで植物が根を張って生きているような、そんな感じを受けます。

動物であるヒトが、植物的な人になってしまっている。

人の社会活動というものを行う上で、日常移動は、大して大きいものではありません。

安住は、移動するより快適な部分が多い。

しかし、大きな気候変動には、耐えられない。

だから、縄文海進という、大きすぎる海岸浸食があったころは、人々も、

日本列島で言えば、暑い西日本を避け、東北や北海道に多く住んでいた。

やがて、現世の多くの人々にも、北遷や南遷が起こり得る。

そう思っています。

現に、中国の方々が、北海道の土地を求めておられるようですし。


ちなみに、

バラ科のハマナスの自生している南限地が、近くの白兎海岸の一角にあり、群生していて、表示もされていますが、

今後どうなるのかなあ。

なんでもかんでも、いままでどおりは、とおらない。

そんなことをおもってしまいました。


「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」

関連:一次生産者は知っている


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