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腸による呼吸(おもしー109)

以前、救急救命の講習中に、人形さんで心臓マッサージを行いました。

誰かが質問しました、

「胸を強く押すと、胸の骨が折れることがあって、心臓を傷つけて死なせてしまう可能性がありませんか。」

講師の方は

「その可能性はあります。しかし、心肺停止の状態を放置するとそのままお亡くなりになります。

停止状態から動き出させることが第一番目です。」

そんなことを思い出しました。


「「腸呼吸」人に新たな能力を」(2022.10.23日経)のなかで、

呼吸不全になっても酸素を含む液体の浣腸1回で30~60分は低酸素状態を乗り切れる

肺を直接介さない「呼吸」は、人工呼吸器をつける前に体を持ち直す救命法に一躍、名乗りを上げた。

などとありました。


考えてみれば、

肺の中にある肺胞は直径約300μm(1μmは0.001㎜)で、とても小さいものの、約3億個もあり、肺胞を広げた総表面積は約70平方メートルに達すると言われているそうです。

表面積が広く、体外に接しているところといえば、それは、やはり腸なのでしょう。

日本人の平均的な大腸の長さは約1.5メートルで、 大腸の内壁を全部広げると、その表面積は肺よりも広い、テニスコート半面分=約100平方メートル、

小腸の長さは約6〜7メートルもあり、その表面積は、テニスコート1面分=約200平方メートルもあるそうです。

ときおり、絨毛びっしりの写真を見ます。


ただ、大腸は低酸素状態で、嫌気性細菌たちが働いてくれているところ。

関連:おなかの中の嫌気性細菌たち(おもしー84)

そんなところに、酸素を含む液体を注入するなんて、

と、思ったところで、冒頭の話を思い出したところでした。

生きるか死ぬかの瀬戸際で、まず、しなければいけないことは何か。

そういうことなんでしょう。


また、浣腸。

何処の医療機関でも、そんなに難しい処置ではないであろうし、

それが、30分や1時間の救命に役立つなら、とてもいい。

酸素を含む液体があるなら、薬局でもできるかもしれません。


46億年前の地球誕生時から大気中の酸素濃度は現在の10万分の1以下の状態が続いた。

22億年前ごろに突如、同100分の1に増えた。

6億~8億年前ごろに再上昇し、約20%の濃度に落ち着いた。

そんな記載もされています。


酸素。O2。

多細胞の生命体には、必須です。

あくびが出ました。

酸素不足です。

それとも、昨日の寝が足りなかったのか。

本日の天気予報は、だいたい曇り。これも日々是好日。

本日の曇りでも、植物と呼ばれている生命体たちが、光合成で、酸素を排出してくれる。

そんなことをおもってしまいました。


「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」


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