おもしろい。
そんなことは考えたこともありませんでした。
それは、いいことかもしれません。
和田秀樹先生の著書のあちこちに書かれていました。
なぜか。相続人となるであろう子どもたちの見込まれる反応からです。
「相続税100%」
配偶者に先立たれ、再婚しようとする。
それが、資産のある高齢者なら、
その時点で、相続人の立場になる見込みの人々(だいたいは子供達)は、
「騙されている」
資産保有者が男性なら「後妻業」の詐欺師じゃないか。
と、そんな感じの反対をする。
反対とまではいかなくても、大きな心配をする。
資産のない高齢者なら、
介護の引き受け手が増えた、とか
面倒を受け持ってくれて、こちらは助かる。
など、大喜びする。
申し訳ないとまでの心情にもなる。
「こと老後に関しては、お金持ちの方が不幸と言える」
と、5000人以上の高齢者を見てきたとされる和田先生は、おっしゃっています。
つまり、遺族に資産が残ることになっていると、それが人々の心に悪さをする。
勿論、遺族の居住用資産の適当な額までの基礎的な控除とか、葬儀費用などの配慮はしても、
そんなことは技術的なことで、
基本の考えは、遺産は無いとする。
相続税100%とは、そういうことなのでしょう。
そうすれば、被相続人(相続される人、つまり、お亡くなりになった方)の生前は幸せになれる。
和田先生は、国の財政や税収に与える好影響にも言及されていますが、
本日は、お亡くなりになられる方の、
その時までの自由で解放された時空をどう確保するかと考えたときに、
タイトルの「相続税100%」は、とてもいいのでは感じています。
たしか、米国の政治家の皆さんは、世襲がとても多い印象ですが、
米国の相続税(遺産税)の基礎控除は、とても多額で、15億円以上のようで、
そういったことも、世襲議員の多さの要因のようにも思います。
関連:遺産税
大きな額を、相続させる方々や相続なされる方々は、幸せな生き方と言えるのだろうか。
そして、ゾンビ企業という言葉がありますが、
活用されない資産は、まさしく、ゾンビ資産。
溜まれば溜まるほど、社会や人々に悪さをする。
そういうことではないか。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」