白黒なのか、黒白なのか、
なにか、政治家さんも参戦して、
もう、だいたい、決着がついていると思うのになあ。
できていないし、後始末しない(できない事態に貶めた)ままとんずら。
だと思っているから。
「白川氏「金融緩和 壮大な実験」」(2023.3.4読売)では、
日本銀行前総裁の白川方明(しらかわまさあき)氏は、
国際通貨基金(IMF)の季刊誌への寄稿で、
黒田東彦総裁が2013年以降実施してきたマイナス金利政策の導入など大規模な金融緩和について
「壮大な金融実験」と表現し、
「インフレ(物価上昇)への影響や経済成長への効果は控えめだった」と指摘した。
長期の金融緩和が「より根本的な改革が必要な構造的問題に対する応急処置となった」とし、急速に進む高齢化や人口減問題などへの対応を遅らせたとの見解を示した。
黒田氏が4月に退任する直前のタイミングで批判した形だ。
などとされています。
けれど、
全国紙である同紙の表現は、不明確な印象。
どっちつかず。
記事の面積も小さかったですし。
まあ、同紙の姿勢が示されているような扱いかな。
同じ寄稿文に対して、ネットの記事の表現は、もっと明確で、苛烈ともいえます。
曰く、
異次元緩和を「壮大な金融実験」「ややナイーブな前提があった」などとクサし
異次元緩和は「おばかさん」
「ナイーブ」には「おばかさん」の意味がある。
日銀のバランスシートは膨れ上がり、利上げすれば債務超過必至。
日本経済はメチャクチャになった。とんでもない事態
「黒田総裁は自分の仕事は終えたとの認識で、現状維持で退任するつもりのようです」
無傷でトンズラされたら、白川氏でなくても怒りは収まらない。
などなど。
(抜き書きと言うか、抜きコピーです。趣旨が異なることにはならないと思いますが。)
IMFの季刊誌ということで、
季刊の発行ならば、年4回ほど?
是非とも、次回には、黒田さんの「異次元の実績」(?)を読ませていただきたい。
しかしながら、それはできないだろうなあ。
「日銀総裁バトンタッチ 見えざる手に向き合うには」(2023.3.1朝日)のなかで、
日銀はホームページ上で「中央銀行は短期金利はコントロールできても、長期金利はできない」と解説していた
雨宮氏は自らの名が次の総裁候補にあがると周囲に「量的緩和からイールドカーブ・コントロールまでやった僕のような人間がやっちゃいけないんですよ」と語るようになった。
などと記されています。
できないことをできると過信されて、しこたまおカネを使ったけれど、結局できなかった。
固辞したとも伝えられている総裁候補と目されていた方の「やっちゃいけない」は、適切なご判断だと思います。
白黒ついていると思いますけどね。
ただ、総裁候補者が4月の就任前に、
具体的な行動を明示してはならない。それだけのこと。
だって、まだ、その立場に立っていないのですから。
ETFは大問題と小出し(?)にする程度です。
明後日から、3月9・10日に、日銀会合があり、現体制では最後ということのようですが、、
僕であれば、
次の方が少しでもやりやすいよう、現体制の自らが泥を飲み込む。
そんな姿勢を示すべきだと考えています。
一部には前述の現副総裁などが説得して「黒田総裁は置き土産として長期金利の変動上限を1%に引き上げる可能性がある」と予想する向きもあるようですが、
(0.5%から1%へ)
すでに、0.5%を何度も越えていますよ。
だから、その程度で、いいのだろうか。
そんなあたりが、限界だと思っているのだろうか。
またまた、乱高下の気配。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」