マイナス金利もイールドカーブ・コントロールも実態的には円安政策である。
と
「問われる新時代の総裁対話力」(2023.4.23日経の大機小機)にありました。
そうだと思います。
そして、
それらについて
「大規模緩和は維持 植田総裁初会合」(2023.4.29日経の1面トップ)にありますので、
自然の成り行きと言うか、
方向性を確認できたと判断なされた人々の思惑により、
2円50銭ほどの円安が、昨日から今朝において形成されています。
(1ドルが、133円75銭ほどから136円25銭ほどに)
同記事の見出しに
「日銀、25年間の緩和検証へ」もありますので、
(前総裁を中心とした10年間の後始末と言う言い方はしないで、)
もっと長いスパンでの検証を示されていますが、
いかにも、日本人的。
あまり、特定の方の責任を追及したくない。
そんな感じを受けます。
つまり、
1998年以降の25年間を対象に緩和策を多角的に評価するレビューの実施も決めた。
そう記載されていますが、
修飾語は取り除き、本筋だと思っている部分を付け加えた僕の読み方は、
悪い作用が大きな10年間の負の遺産の色合いを薄めるため、
あえて、日本語の検証や批判などとは大きな声で言わなくて、
カタカナ単語のレビューなどと表現して、
(レビュー(review)は、「批評する」「復習する」「再考する」)
しかも、その期間を1年から1年半(18カ月)として、
多くの人々の記憶が薄まるのを待つ。
保険として、その間に、政策変更の可能性も示唆しておく。
賢い日本人の方の考えそうなこと。
日本では、4月末から5月にかけての大型連休と呼ばれる期間が始まります。
この期間に、欧米などに祝日はないようですので、
為替相場も動きます。
週明け火・水には、米国さんの金融決定会合も開かれるとのこと。
果たして、日本の金融政策が「正常化」された言われる状態は、来るのだろうか。
円安方向なら、またぞろ、物価に影響するなあ。
どうも、新総裁さんの任期5年間では、あまりに荷が重い?
(ご心痛のほどを察する能に至っていませんが、任を受けていただいたことに痛み入ります。)
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」