そういうことか。
それなら、不安になってしまうのも、よく理解できる。
保険で保護される預金額(推定)に対する
預金保険基金残高の比率(積立比率)は
2022年12月末時点で
1.27%だった。
基金残高が枯渇する懸念
と
「米銀の預金保護システム」(2023.5.2日経のきょうのことば)にありました。
その上に在る記事、
「預金流出、当局想定上回る 預金保険 顧客が不安視」(同日同紙)では、
シリコンバレーバンク(SVB)破綻後に米金融当局は預金の全額保護を打ち出したが、顧客から預金保険制度の限界を見抜かれて預金の流出を止めきれなかった。
米地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が1日に経営破綻した。
3月のSVB破綻後、預金保険の対象外となる大口預金比率の高さや金利上昇で含み損を抱えた資産の大きさへの警戒感から、FRCは急速な預金の流出と株価急落に見舞われた。
FRCの預金保険対象外の預金比率は22年末で7割近かった。
預金保険基金も底をつきかねず、「全額保護」がいつまでも適用されるとは限らない。
米銀全体の預金は18兆ドル規模で、25万ドルまでの保護対象の預金だけで約10兆ドルある。基金の残高は保護対象の預金の1.3%弱にすぎない。
(この、1.3%弱が、上記の1.27%で、これをタイトルにいたしました。)
などとありました。
つまり、
顧客が不安感に襲われる理由は、
まず、
預金保険の対象外となる大口預金の心配。
次に、
預金保険の対象となる預金の確保。
ですが、
どちらにしても、
銀行破綻が続けば、同じこと。
預金保護システムも、信用しすぎてはいけない。預金先の金融機関を見ていなければ不安。
そんなところ。
「米地銀FRC破綻 JPモルガンが買収」(同日同紙の1面トップ)では、
FRCが米国に持つ84支店はJPモルガンの支店として1日に営業を再開する予定という。
とありました。
えー。
破綻したその日のうちに他銀行が買収して、買収銀行としてその日のうちに営業再開する?
なんとも。
素早すぎる対応であられます。
ともかく、1日でも、営業空白期間をつくりたくない。
そんなことをすれば、金融不安爆発のトリガーになる可能性だってある。
そんなことを、金融当局の方々は考えた?
まるで、スイスでのドタバタみたい。
関連:地球は回転し、そして滑らかで順次に朝が来る。(おもしー261)
日本での、各銀行の比率はどれくらいなのだろう。
ディスクローズしてくれているのだろうか。
ちょっと、今日は、そこまで調べることができませんでした。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」