これもまた、面白い。
まるで、人工マグマみたい。
「脱炭素実現 蓄電池が左右」(2023.6.6日経の第4の革命カーボンゼロ)のなかで、
コンクリートの建物内に並べた大量の小石に熱を蓄え、水蒸気を出して発電タービンを回す。
100万キロワット時の電気を1~2週間蓄える。
コストは従来の蓄電池の5分の1になる。
20年代半ばの商用化を目指す。
再エネの発電量は天候で変動し、再エネの比率が高まるほど変動幅は大きくなる。電気が余った時にためて足りない時に放出する蓄電池で変動をならす。
などとありました。
たぶん、
余剰となっている時間帯の電力で、建物内の小石に熱を蓄える。
それを電力として放出させる。
そんな仕組みは、いろいろ工夫されている。
揚力発電や深夜電力利用の温水器もそう。
ただ、この岩石に熱を蓄えることは、
失礼ながら、ローテクのような感じで、とてもいいと思う。
熱と冷たさの逆だけれども、氷室のような感じ。
地熱発電がエネルギー源とする地下の熱利用が、引き続きとても有望だと思っていることに変更はない。
けれども、なかなかに進捗が見られない。
そのひとつの原因に、地下の酸性成分などによる配管腐食など、施設の更新をせざるを得ない部分の費用が掛かりすぎることもあるのでは。
その点でも、
地下のマグマほどまでの熱を帯びていなくとも、
地上に断熱されたマグマ溜まりのような場所を構築して、
そこから地熱発電のシステムよろしくエネルギーを取り出す。
小石に熱エネルギーを与えるのは、
「捨てる」とされてしまう余剰部分の電力。
いいんじゃないですか。
記事にある、発電量やその発電期間も、実用に及するように思う。
地上に太陽をとするものが核融合なら、
この技術は、地上に人工マグマをとする岩石活用蓄電。
普及して欲しい。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」