半世紀の間、飲酒してきた者として、
あまり認めたくはないけれど。
「「酒は百薬の長」今は昔」(2023.7.29日経)では、
「がん予防の観点から言えば、一滴のお酒でもリスクになるというのが国際的な評価だ」
がんの部位別でも
大腸や肝臓、食道は「確実」
閉経前の女性の乳がんと男性の胃がんも「ほぼ確実」
「少しのお酒は体に良い」という説は過去のものになりつつある。
吉田兼好は徒然草で「百薬の長とはいえど、万の病は酒よりこそ起れ」と鋭く記している
少量の飲酒であっても、がんをはじめ病気のリスクを高めるという研究報告が増えてきている。
などとありました。
いわく、
人類は穀物を食してきた歴史よりも、果実由来のアルコールを口にしてきた類人猿時代からの歴史のほうが長く、ヒトの体はアルコール摂取に適応してきている。
フレンチパラドックスは、現実として存在している。
醸造酒を遠ざけて、蒸留酒に親しめば、糖質による血管損傷はそれほどにはならない。
縄文人度が高ければ、アセトアルデヒドの解毒能力が高い。
縄文人の解毒能力が高いのも、それまでアルコール摂取が何百万年もあり進化してきた証拠。
などなど。
僕の屁理屈を並べながらの飲酒習慣の半世紀でした。
この屁理屈がまったくの誤りであるとは思っていないけれども、
引き続いて止めているんですねえ。お酒は。
関連:「停酒、一ヶ月」没原稿
しかし、どうも、エタノール摂取に対して旗色が悪い。
しかも、説得力があるような。
その説得力の源泉は、専門家の意見もさることながら、
やはり、僕の日々の日常における感覚によるものが大きい。
今、以前のような日々の飲酒を行っていれば、確実に、ぶっ倒れている。
そう思う。
以前では考えられないような、飲酒に対する、怖れのようなものまで芽生え始めている。
それだけ、
今日も行かせていただきますが、
体を動かす習い事で、
全身ずぶ濡れの汗で、袖から、汗がたくさん滴り落ちる練習は、
僕にとって、
この盛夏、猛暑の中、
相当苛烈。
とてもではありませんが、
たとえ少量であっても、アルコール分解に分ける体力の余裕はありません。
満65歳を前にして、年寄りのたわ言でした。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)」