分かりやすい話だと思うけどなあ。
日本の現実はその反面教師になる歴史を刻み世界に呆れられるのだろう。
「財源なき財政拡大 お金は神か ただの紙か」(2023.11.25朝日)で、
日本銀行の貨幣博物館では江戸時代に200超の藩が出したお札に注目した。
刷り過ぎて財政を悪化させた赤字藩の存在を知り、
いつの世も権力者は紙幣増発の誘惑に流されやすいのだと納得した。
安倍晋三元首相は晩年こう語っていた。
「(国債増発で)子供たちの世代にツケを回すな、という批判がずっと安倍政権にあったが、正しくない。
国債は日銀がほぼ全部買い取ってくれる。
その日銀は紙とインクでお札を刷る。
20円で1万円札ができるんです。」
英中央銀行が昨年、国民向けに金融入門書を出した。
「どうしてお金をどんどん刷ってはいけないの?」
「紙幣の増発にはおのずと限界がある。
中央銀行が際限なく紙幣を印刷したら、
経済のなかにお金が増えすぎてインフレ率が急上昇するだろう。
モノの値段はおそろしい勢いで上がり、
新しく印刷された紙幣の価値はあっという間に下がってしまう。」
などとあります。
江戸時代に何度も行われた金貨改鋳(金の量を減らす)や
(時代劇であった小判の硬さを歯で確認するさまは、柔らかい金の含有量を確認していたこと。)
幕末の各藩の藩札増発で明治政府が苦しんだこと。
日本の歴史の中で当たり前のことです。
金だろうが紙だろうが、
モノで価値を表そうとしても、
その経済が変わらなければ、
そのモノの量の多い少ないで、
そのモノが表すことができる価値は増減する。
日本だけではなく、
世界中で当たり前のことで、何度も経験しているから、
入門書にも書かれている。
死者の代わりに連載者はどう語る?
まあ、賢い方ですので語られるのでしょうけれども、歴史の厳しき断罪はお覚悟なされませ。
「「円安無策」の時代に幕を」(2023.11.25日経)のなかに、
「ほかの国とそう変わらないインフレ率なのに、
世界で唯一のマイナス金利をやめない不思議の国ニッポン」
とありました。
ニッポンって、不思議。
世界の当たり前が通用しない。
自分達の経験も通用させない。
では、
何を通用させているのか。
身近な空気感?
聖徳太子様の、和をもって貴し とする誤った解釈?
そんなところに住んでいる者が、
どうすれば生き残る可能性が高くなるか、
できる術は何かを
日々考えている。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。)