(2024.5.25朝日の天声人語)で、
この掲載日のちょうど70年前に亡くなったロバート・キャパさんのことが語られていました。
最後のところに、
「戦場カメラマンの一番の願いは、失業することだ」
有名な言葉だそうです。
70年前のその日、インドネシアでの従軍取材中に、地雷を踏んでお亡くなりになったとのこと。
人間社会において失業される前に、その、ヒトとして生きることができなくなったということ。
つまり、一番の願いには到達できないままに。
人間社会において、僕の一番の願いは何だろう。
そして、それに近づく、達成する、それまでに、僕の生の継続はあるのだろうか。
あなたはどうですか。
しかし、
僕には、そもそも、一番の願いなどと、心に期するほどのことがあるのだろうか。
キャパは、従軍取材で、ぎりぎりのところを束の間生き、
そして、危険度充満の結果をわが身に背負わせ、倒れた。
この人生と呼ばれる束の間の時間の経過。
流されて過ぎゆくこの貴重な時。
達成できるなら、失業なんて、望むところ。
そんなふうに生きてみたい。
年寄りだから言えることかもしれないけれど。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。
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