「(体を弾ませ)『ホップ、ホップ』っていう感じ」。
「走りやすい!」(7)
生まれつき右足の膝下がない。初めて板バネを借りて走り、
髪は汗で額に張り付き、頬は紅潮しっぱなし。
義足エンジニアで社長の遠藤謙さん(45)は、 「正直、僕は急いでいます。時間はお金で買えないんです。」
骨肉腫で左足を切断した女子高校生
遠藤さんは「準備できたら、また来るね。一緒に走ろう」
高校生は「走りたい」と目を輝かせた。
腫瘍の転移 不帰の客となった。
「病気による下肢切断の義足ユーザーから相談されると、僕は『退院直後は体力も落ちているし、回復してからやろう』と慎重に構える方だったのですが、ユーイング肉腫で足を失った佐藤選手は『走らせるべきだ。できるとき、できる範囲でチャレンジさせる環境を整えるべきだ』と訴える。それで、腹をくくりました」
などと
「心と体 義足でホップ」(2024.5.31読売)にありました。
抜き書きなので、同紙をお読みくださりませ。
正直、僕はあんまり急いでいません。
あなたはどうですか。
僕の場合は、やっぱり恵まれているからでしょう。
歩くことも走ることも、登ったり蹴ったり突いたり、果ては、4輪も2輪も楽しんでいる。
高校2年生の数学ⅡBで、ベクトルがあった。
半世紀前のことなので、今の数学の内容とは異なるのでしょうけれど、
その方向やその強さを表していたような。
7歳の子が額に髪を汗で張り付かせて喜んで走っている。
僕のベクトルは、その子のベクトルには比べようもなくみすぼらしい。
できる時にしなければ、できなくなる んだ。
そういえば、同じことをこの前の日曜日の車中で同じ仕事を行った人と交わしたなあ。
口にすることは易し、行うことは難し。
過去にしたことがあったからといったって、今日や明日はどうなのか。
本当のところ、
正直、僕は急いでいます。
焦っているのもにじんでいるけれど、
しずしずと、できる事を積み重ねようとしています。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。