おりんの音は、ヒトを惹きつけます。
その音に揺らぎはない。
まっすぐ伸び、耳の奥で鳴り続けるかのようだ。
音の揺れをそぎ落とすため、厚みは均一に。
わずかでも音色が違えば、また火の中へ。
無音と有音の隙間を縫う余韻を生み出す。
求める音は出ない。だが面白かった。
一般的に 銅が80~85%、錫が20~15%で配合
錫の割合を限界まで高める独自の配合率
硬度が増し、独特の音を出すが、 わずかに削り過ぎるだけで合金のおりんがガラスのように何度も割れた。
などと
「揺るがぬ音 研ぎ澄ます」(2024.6.13読売)で、
宇治市の鳴物鋳物師・南條和哉さん(43歳?)が紹介されていました。
どんな音(ね)なんだろう。
耳に入れてみたいなあ。
僕の脳はどのように感じるのだろう。
南條さんのおりんや直径2~3センチのLinNe。
揺らぎがないと。
無音と有音の隙間を縫う余韻と。
南條さんが発っされたのか、記者がそう感じたのか、これは、いい表現だと思う。
隙間を縫ってくれるんだって。
銅鐸の音を聞いた古墳時代の人は、その音をどう受け止めたのだろう。
たぶん、人はヒトの性質として、そのような音にありがたさを感じてきたように思う。
合金ながら、ガラスのように割れてしまう?
それなら、お寺の梵鐘は錫の割合が低い?
これと綴っている部屋の横は仏間。
おりんをひとつ軽く撫でるように叩いてみる。
りーんーいーんんん・・・・・。
わるくない音(ね)です。
明るくなってきましたが、早朝なので、控えめに控えめに。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」
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