「家電の寵児 崩れた成長論」(2024.6.12朝日)では、
自社工場を持たない「ファブレス」
企画や設計に専念し、生産は専ら中国メーカーに委託
当時の為替水準は1ドル=70~80円台と、記録的な円高だった。
「海外で安くつくって国内で売る」仕組みが成長の原動力になった。だが、その歯車は、歴史的な円安によって逆回転し始めた。
などとありました。
安くつくって高く売れるところで売る。
それを可能にするために、
安くつくれるところはどこか。
高く売れるところはどこか。
売れるための商品の魅力を向上させるには、購買層の見えざる期待はどんなものか。
それらの場所はそれぞれどこなのか。
どこそこと心当たりを付けても、
軌道に乗るには、
生産は一朝一夕には、
期待されている魅力の具現化は。
まあ、
企画設計は日本、安く生産するのは中国。
それだけでいつまでもどこまでも成長できるとはどなたも思っていなかったのでしょうけれど。
円安による逆回転。
何か今さらの感もあります。
グローバルに、生産委託先を選定されていかれるのでしょう。
本社機能だって、どこそこの国と固定していては、やはり壁に当たってしまうような。
アメーバのような、形を変えて、環境に対応していく。
ファブリケーション(工場)がレスだって、そのひとつの形態のような。
為替動向を避け、
売場を円以外の通貨の国にするならば、
その国の購買層の期待によく応えなければ、高価格販売は生まれない。
異例の急成長を遂げたと評価されているバルミューダさん。
その製品を購入したことはありませんが、
現在の円安がさらに円安になるのか、今より円高になるのか、
大国などが利上げをしている時にマイナス金利に固執し、
利下げを検討し始めると、こんどは、マイナス金利を放棄して利上げを模索する。
東洋の不思議のお国の考えは全く僕には不明です。
為替に影響されるって、本業の製品開発に注力できないようで、なにかかわいそうですが、自国の工場ではなく異国での生産なら、そもそもの立脚が流動の上に成り立つようなものと解さざるを得ないのでしょうなあ。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」