そうですか~。
腑に落ちていなかったことを説明頂きました。
先生の御意見に共感いたします。
氷期といえども赤道直下は暖かかった。なのに、人類が農耕を始めた痕跡がないのです。文明が生まれた理由は、どうやら温暖化だけではないらしい。
僕がいま注目しているのが、気候の安定性です。この時期より前は、寒いだけではなく不安定なんです。毎年のように気温が上下し、今年や来年の夏が昨年と似ているという見通しがつかなかったら、計画的に作物を植えても意味がない。
1万1千年ほど前 この時代以降に人類は農耕文明を発達させた。
17世紀には小氷期といわれた時期があり それ以降の約200年間は、安定した1万年の中でもとりわけ穏やかな気候でした。
いまの 地球と太陽の位置関係から考えると、すでに氷期になっていても不思議ではない。
と
「湖が語る「暴れる気候」」(2024.7.17朝日)に
古気候学者の中川毅先生が(僕の大好きな)福井県三方五湖湖畔の年稿博物館で語られるインタビューがありました。
全球凍結。
地球全体(温泉地以外)が雪と氷で覆われたことが2.3度ある。
全球に氷がなかった時もある。
しかし、全球凍結でなく、赤道付近は暖かい気候の時だってあったのではなかろうか。
でも、地球の誕生以来48億年、5億年前から多細胞生物の活動。
農耕はほんのさっきと言っていい1万年ほど前から。
なんでそんな時まで待たなければ発達させ得なかったのか。
づっと疑問に思っていました。
そうか、先生の「暴れる気候」とは、
例えばこんなことか。
春の来ないような一年中寒い冬のような気候が数年続き、続いて四季のある年もありながらも、冬のとても短い暑い夏の年もあったり、そしてまた、春の来ないような年中のような。
そんなことの繰り返しを、
そんなことを「暴れる気候」といわれるならば、農耕はできない。
予測も希望も生まれにくい。
春の来ない冬はない。今はそう言える。
でもそれは、たかだかこの200年程度や1万1千年前からのことであって、
四季が巡ってくれているのは、地球の史実上では稀有な気候といえるのだろうか。
7万年の年稿はそんなことも諭してくれると思う。
だから、氷期が終わり気候が安定し、二十四節気等も人々の支持を得られ今に続いている。ナイルの氾濫も季節を示す。
年稿を今でも積み重ねてくれている五湖のうちの水月湖は、
例えば、これからの千年、人の類の生命達をどんな風に見てくれてその証拠を残していくのだろう。
(千年は7万年のたったの1.4%ほどです。)
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」