9月も下旬になっていますね。
しかし、3日前にもツクツクボウシさんが、
「ホーシ、ツクツクホーシ(23回)、ツクツクイーオース(3回)、ジー」
つまり、夏真っ盛りのような鳴き方をしていました。
今日、彼は元気にしているだろうか。
蝉が成虫として活動できる時間は、ヒトから見れば限られている。
大陸に進路を取っていた台風が日本海へ、それまでとは逆走のような動きをしていたこともあり、秋雨前線が刺激され、列島へ雨水とともに、温度も下げている。
数日前まで35度前後あった最高気温が、26度まで下がる今日の予報。
今日、彼の勇ましい響きを聞くことはかなわないのだろう。
彼に与えられた生命の命ずるがままの想いは遂げることができたのだろうか。
なになに前夜。
いつだって、どの立場だって、明日のことはわからない。
彼も、真夏のようなので、人の言う9月中旬にでも、生まれてからこの方慣れ親しんだ地中を後にして、出るときだと感じたのか。
彼らが地中から出てくることは大きな冒険でもあると思っている。
何ごとも、虎穴に入らずんば虎子を得ず。
何の危険負担もなしにどなた様も稀なことには出会えない。
それが勇気と呼ばれるか、愚かなことと呼ばれるかは、結果次第。
しかし、それはそう呼ぶ人の評価であって、
出てきた蝉は、強く生きようとするだけ。
どうか、同種のお仲間に出会えていますように。
と 異種生命の僕は祈る。
円相場がどうの、原油価格が下落、どこどこの代表者の選挙がなになに、
なにか、空中戦で、地に足がついていない感じ。
それよりも、必死なように聞こえた彼の鳴き方が、
少し肌寒く感じている身においては耳に残っている。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」
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