降雨量が増えると鉱廃水も増えてしまって、
処理能力に迫ったり、時には超えてしまうことも。
「休廃鉱の廃水 止まらぬ出費」(2024.9.3読売)では、
採掘事業者が倒産などで撤退した「義務者不存在鉱山」の管理に、自治体が頭を悩ませている。
有害な廃水の処理費などを負担する必要がある鉱山は13道府県に23か所あり、半世紀で投じられた公費は700億円を超える。
大雨などで廃水が河川に流出するトラブルも相次ぎ、終わりの見えない出費を強いられている。
などとありました。
23か所程度のものだろうかとも思うけれども。
小規模な間歩(まぶ)はそこら内中にあると思うし。
そこらあたりから流れ出る、地中の無機物を溶解し流れ出しやすくなっている廃鉱山も、そんな数ではないように思う。
簡単に言えば、地中の酸化されていない(安定していない)重金属などが、湧水によって地表に出てくる。無数の坑道(危険で人は入れなくとも)が集水構造のような役割を果たすことになる場合もあり、その湧水は、降雨量が大きければその量も大きくなる。
現職の時に少しだけそんなことにも関わらせていただいた。
現場の皆さんには苦労を掛けた。
なんせ、雨が降ると、間歩からの廃水が増加する。
それは致し方のないこと。
しかし、酸性が強かったり、重金属が含まれていたりすると、そのまま表流水(河川)に流すことは環境悪化になりできないため、処理をするし、処理しきれないときは一時貯留する。
降水量が増えるとき、つまり降雨量が多くなるときに、盆正月もない。
積雪があろうと、たどり着かなければならない時だってある。
鉱山は山間部に位置することも多いと思う。
毎日毎日で、しかも、現在進行形。
台風さん、せめてそんな鉱山跡地を避けて進んでくれとも思ったりしたこともある。
たぶん、見えていない経費もあるんじゃないかなあ。
700億円ではすんでいないように感じています。
そんなことをおもってしまいました。
「おもし=新聞記事などを読んで、おもってしまったことです。」